絵付の話

新作の絵付け途中です。
この段階では、色を塗ってしまうと何が何だか解らないです。
上手く焼きあがったらまたアップしようと思っとります。

絵付けに関して、たまに質問されることがあります。
「どんなときに絵柄を思いつくんですか？」とか
「どうやって絵柄を考えているんですか？」など。
いつも返答に大変困ってしまいます。
別に企業秘密だとか門外不出だとかいうわけではなくて、
単に自分でもよく解らないからです。
改めて考えてみても、こういうときに思いつくとか、こうやって考えているという確固たるものがありません。
はっきり言って、思いつき以外の手段を知りません…
ただ、普段から何気なく目にするものや感じることを無意識に蓄積していって、
いざ新しい絵柄を考えよう！と思ったときに、そういった溜まったものたちがシャッフルされたり
融合したり化学反応的な状態になったりして浮上してくる…という感じでしょうか。
なのでぼけっとテレビを見ているときに思いついたりすることが多かったり…
昔はいかにも古典的で和風な絵柄を狙って描いていたりもしたのですが、
そういったものよりも自然に自分の中から出てくる絵の方が面白いと言われます。
自分でも、どんなものが出てくるか解らないから面白いです。
私の新しい絵柄を考える手段というのは、ひたすら思いついたものを描き続けること、だと思います。
効率は悪いとは思いますが、それが一番面白い。